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コンサルティングファーム特有「ケース面接」への対策

ケース面接とは、面接官がクライアントとなって課題をその場で提示し、解決策を提言するよう求められるシミュレーション型の面接のことを指します。


コンサルティングファームのクライアント企業、特に大手ファームに依頼するような企業であれば、少なくとも売上1000億円以上の規模となり、そうしたクライアント企業のCxO等から寄せられる課題を解決するための能力がコンサルタントには求められます。


ケース面接を行う最大の目的は、そのようなCxOの相談にも応じることができるコンサルタントとしての素質、高水準の論理的思考力やコミュニケーション力の有無を確認するためと言えます。
元々は戦略系コンサルティングファームで行われていた面接形式ですが、近年では総合系・IT系コンサルティングファームでも出題されることが多いため、コンサルティングファームへの転職を検討されている方は必ず対策しましょう。

 

 

ケース面接が行われるタイミング

ケース面接は、通常面接と同様のタイミングで実施されることが多いようです。
面接の冒頭に実施される場合もあれば、志望動機などの確認を済ませた後にケース面接へ移行することもあります。

実施時間は30分程度となることがほとんどのようですが、一方で、元来ケース面接を実施していた戦略系コンサルティングファームなどは、1次面接・2次面接において、志望動機の確認を簡単に済ませた後、60分近くをケース面接に割くという企業もあるようです。

やはり、戦略系コンサルティングファームを志望する方は特に念入りな対策が必要と言えるでしょう。

 

ケース面接の流れ

ケース面接は以下のような流れで行われます。

課題提示:面接官から課題が提示されます。

回答作成:課題に対する解答を作成します。与えられる時間は20分程度です。

面接官とのディスカッション:作成した解答をもとに、面接官とのディスカッションを10分程度行います。ディスカッションは、口頭のみで行う場合もあれば、紙やホワイトボードを使って行うこともあります。

 

評価対象となるポイント

論理的思考力

論理的思考力はコンサルタントとして問題解決に欠かせない能力であり、ケース面接において最も重要視されています。
現状分析力、課題特定力、戦略立案力、効果測定力の有無を企業側はこのケース面接で見ているものと思われます。

 

コミュニケーションスキル

コンサルティングはチームプレーで行うことがほとんどです。
そのため高いコミュニケーションスキルが要求されます。
そこでケース面接では、面接官とのコミュニケーションを取りながら解決策のゴールを目指せるように努めましょう。
入社した場合、面接官と業務を行う可能性もゼロではありません。
一緒に働きたいと思っていただけるように印象付けることも面接を突破するためには重要な要素となってきます。

 

プレッシャー耐性

コンサルタントは限られた時間内で解決策を考案・提示しなければならず、時間的・精神的なプレッシャーが伴います。
そのためケース面接ではプレッシャー耐性の有無も問われます。
冷静に、そして確実に、クライアントを良い方向へ導く提案をよりスピーディーに行うことがコンサルタントには求められているのです。

 

ケース面接での対応方法

ケース面接の概要やポイントがわかったところで、より良い評価を得るためには、どのような点に気を付けて臨むべきなのでしょうか。

ボストン・コンサルティンググループの「面接準備と模擬ケース『ケースインタビューのTips』(https://www.bcg.com/ja-jp/careers/roles/consulting/interview-resources)※2023年4月18日時点
に基づいて、15のポイントを押さえていきましょう。

 

①    面接官に質問する
面接官はまずケースの概要を説明するので、ケースを正確に理解するために必要な質問をしてください。また、面接官はケースを通じてさまざまなアドバイスをするので、遠慮せずにメモを取ってください。 

 

②    理解が曖昧なまま分析に入らない
面接官は、思考が整理できるように議論を進めるので、遠慮せずに質問して自分の理解を確認してください。

 

③    課題の構造化と、課題解決の枠組みを意識する
ケースの全体像を把握したら、課題を論理的に構造化し、課題解決の枠組みを設定してください。それにより、課題解決のステップと必要な分析が明らかになります。

 

④    優先順位を考える
複数の論点がある場合、クライアントにとってインパクトが大きいものにフォーカスしてください。その際は、優先順位の理由も説明してください。

 

⑤    考えてから話す
すぐに結論に至らず、思考を整理してから話しましょう。

 

⑥    課題解決の仮説を立てる際にクリエイティビティを意識する
課題の解決法を考えるにあたり、ビジネスのルールやこれまでの業界構造を変えるような革新性が重要です。

 

⑦    定型の枠組みにとらわれない
ビジネス書にあるような枠組みは、必ずしも適切ではない場合もあります。

 

⑧    実際のビジネスにおけるリアリティを考慮する
ケースでは、限定的な情報しか提供しません。限られた情報をベースに、実際のビジネスでの実現性を意識してケースに取り組んでください。

 

⑨    素早く正確に計算する
ケースでは、計算を求められることがあります。
ここでは計算能力よりも、数字を使って効果的に思考をまとめ、意思決定することを意識してください。

 

⑩    複数の考えを統合し、分析から結論を引き出す
最後に、自分なりに導き出した仮説と選択肢をまとめ、クライアントの課題に対して、解決策を提示してください。

 

⑪    答えがはっきりしなくてもうろたえない
ケースに正解はなく、面接官は、どのように課題解決にアプローチするかを見ているので、自分の思考プロセスをディスカッションするようにしてください。

 

⑫    自分の考えに拘らない
面接官が異なる意見や疑問点を提示した場合、自分の考えに拘りすぎないでください。面接官は、思考が深まるよう新たな視点を提示していきますので、それに応じて自分の発想を見直してみてください。

 

⑬    一人で考えない
ケースインタビューでは、面接官との対話が重要です。自分のロジックや思考プロセスをコミュニケーションすることを意識してください。

 

⑭    事前知識を用いない
面接では、新しいコンサルティングのケースや新しいデータを頻繁に取り入れています。ですから、聞き覚えのあるケースでも、以前の候補者と同じアプローチでうまく解決できるとは限りません。自身の思考や視点に基づき、独自の結論を導き出してください。

 

⑮    自然体でケースインタビューを楽しむ
面接官とのディスカッションに知的なおもしろさを感じることができれば、仕事も楽しんでいただけることでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
ケース面接やワークショップ型選考は準備や対策に時間を要しますし、現職での業務を抱えながら行うにはそれ相応の負担が伴います。
しかし、現役コンサルタントである面接官と課題に向き合い、ディスカッションできるという機会は大変貴重なものです。
「ケース面接での対応方法」のポイント15番目として取り上げた「楽しむ」というのは、ケース面接を突破するにおいて非常に大事な要素かもしれません。

 

※弊社のサポート内容・特徴についてはこちらもご覧ください➡富士誇の特徴

 

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